ワードサラダとは

本来は自動的に出力された意味の無い(が文法的に正しい)文章のこと

文法的に正しいことによって、スパムフィルタを潜り抜けることが目的です。人間から見たら支離滅裂、全く意味の無い文章であっても、スパムフィルターはそれを見抜けないケースが多々あります。SEO業界においては、文脈と全く関係の無いところにターゲットキーワード(リンク)を挿入することをワードサラダと呼ぶことが多いようです。

ワードサラダの具体例

ワードサラダは、複数の文章を自動的に収集し、それらを解析して自動的に文章を生成することで作られます。
具体的な例を挙げてみましょう。
文章1:昨日は友人の誕生日でお祝いをしました。
文章2:これからの時代はもっと低燃費な車が求められるだろう。
生成文:昨日はこれからの友人の時代の、低燃費な誕生日で車がお祝いを求められるでしょう。

このような文章は、人が見れば一目でワードサラダだと分かるものの、コンピューターの判断でスパムだと判定することが難しいとされています。しかしながら、今後コンピューターの文章解析の精度が高くなるにつれ、スパムフィルタを通ることができなくなったり、SEOに関してはワードサラダのページからのリンクは無効化、もしくはスパム判定の要因となっていくと思われます。

悪質でハイリスクなSEO手法

日本のSEO業界では、ワードサラダは下記のようなものを指すケースがほとんどです。(下記は、実際に存在するSEO業者のサイトを一部変更して例としてアップいたしました。)

word salad example

一文一文は文章として成り立っていますが、全体としてはつながりが全く無い上に、突然おかしな箇所にリンクが挿入されています。

ワードサラダのサイト自体がスパム認定される可能性

ワードサラダのウェブサイト全体がスパムと認定された場合、そこから多数リンクされているウェブサイトもスパムであると認識されてしまうリスクがあります。そうなると、ワードサラダのウェブサイトからのリンクを外さなければならないのですが、数が多い上に、SEO業者がリンク外しに協力してくれるかどうかは分からないので、場合によっては検索エンジンからあなたのウェブサイトが表示されなくなるリスクがあるのです。

パンダアップデートなどにより、ワードサラダは窮地に

2011年くらいから、SEO業界を騒がせている「パンダアップデート」というものがあります。重複コンテンツやワードサラダのような無意味なコンテンツを、検索エンジン上で無価値にしてしまうアップデートで、継続的にアップデートされています。コンテンツファームのおそらく世界最大手だったデマンドメディア(Demand Media)社は、パンダアップデートによって1,850万ドル(1ドル80円換算で約15億円)の赤字を計上しました。日本では、検索エンジンのアルゴリズム変更の導入は常に遅れてやってきますが、こうしたアップデートによってワードサラダがスパム認定される日も遠くないのかもしれません。

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